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第17話 守護精霊たちは騒めく

ผู้เขียน: 天田れおぽん
2025-06-24 15:45:14

 この王国には、守護精霊が存在する。

 しかし人間の目に映ることは滅多にない。

 人間の目に映る時。

 それは守護精霊の選んだ人間が、守護精霊を受け入れた時だ。

 ミカエラに見えなくても守護精霊たちは存在し、彼女の側で色とりどりの花が咲き乱れる庭園を飛び回っていた。

 守護精霊たちはささやく。

「ミカエラは、今日も悲しそうだね」

「そうだね。昨日も悲しそうだったね」

「何とかしてあげようよ。このままだと明日も悲しいままになっちゃうよぉ」

 オレンジ色に光る守護精霊は不満げに頬を膨らめた。

 薔薇の花よりも小さな体には透明な羽が生えていて、背中でパタパタと忙しく動いている。

「ボクだって彼女のために何かしてあげたいよ」

 青く光る守護精霊は空中をクルンと1回転した。

「そうだね。ボクたちに出来ることは、もっとあるはずだ」

 この王国には神殿があり、守護精霊が信じられていた。

 そして実際、守護精霊たちは王国に存在する。

 守護精霊たちは空中をクルンと1回転するごとにキラリと光って庭園に華を添える。

「ミカエラは、せっかく異能を授かったのに。このままでは不幸になってしまう」

 オレンジ色の守護精霊は、不満げだ。

「あの異能は呪いみたいな面があるよね」

 青い色の守護精霊は沈んだ表情を浮かべた。

「それをいうなら、ボクたちだって呪いみたいなものじゃないか」

「守護精霊なのに?」

 オレンジ色の守護精霊が言うと、青い色の守護精霊は首を傾げた。

「気付いてもらえない、なにも出来ない守護精霊をやるのなんて。呪いみたいなものじゃないか」

「それはそう……なのかな?」

 プンプンと怒るオレンジ色の守護精霊を眺めながら、青い色の守護精霊は首を傾げる。

 そんな青い色の守護精霊に、オレンジ色の守護精霊はキラキラ光りながら詰め寄った。

「そうだよ、加護を届けることが出来ない守護精霊なんて、呪いにかかっているようなものじゃないか。でもボクたちは守護精霊だよ⁉ それでいいわけないっ!」

「そ……そうだね」

 オレンジ色の迫力に、青い色はタジタジした。

「なんとかしなきゃ!」

「うん。なんとかしなきゃ」

 オレンジ色は張り切って、青い色も同意したが、具体的な策があるわけではない。

「ボクはミカエラに気付いてもらわないと」

 オレンジ色の守護精霊は健康を守護する。

「ボクに気付いてもらえたら、
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